現代社会学科『海外交流ハワイセミナー』異文化体験で広がった世界
現代社会学科
現代社会学科
2024年3月、現代社会学科「海外交流ハワイセミナー」が実施されました。
このプログラムは、ハワイの歴史、文化、そして自然に直接触れ、そこから自分たちの視点で学びの機会を見つけることを目的としたフィールドワーク型海外研修です。
コロナの影響で毎年延期されていましたが、今回は6名の学生が参加し、充実した海外体験が繰り広げられました。
日本を出発したのは3月20日。滞在先は通称“ビッグ・アイランド”と呼ばれるハワイ島のヒロ市。浦和大学の関連施設「United Hawaii College」を拠点に、8日間にわたり精力的な視察のスタートです。
ハワイ島は多くの日本人の移民が関わった土地でもあります。「ハワイ日系人会館」では、サトウキビ農園で働いていた日本人が苦労しながら築いた生活の様子、そして太平洋戦争時代の厳しい経験について学びました。
海洋博物館「モクパパパ・ディスカバリーセンター」では、世界遺産に登録されているハワイ諸島海域の貴重な海洋資源について学びました。その中で、太平洋周辺国から流れ着くプラスティックゴミの問題に衝撃を受け、地球環境について真剣に取り組む決意が芽生えました。
ヒロの街は過去に大きな津波被害を受けた歴史があります。「太平洋津波博物館」では生存者の証言や写真が展示され、津波の悲劇とその教訓を学びました。アラスカや日本など、世界各地の津波被害を検証するコーナーでは、津波発生の仕組みも体験でき、日本人もぜひ立ち寄る場所だと感じました。
今回のハイライトのひとつ世界遺産「キラウエア火山」のトレッキング。見渡せば一面の溶岩台地が広がり、壮大な地球誕生のメカニズムを実感することができました。溶岩に覆いつくされた大地からは植物たちがたくましく成長を続けている姿に感動。日本ではなかなかできないダイナミックな体験となりました。
ヒロ国際空港では、空の安全を守る業務について説明を受け、管制塔や空港消防署の見学も実施。
その後、市庁舎ではヒロ市長への表敬訪問が実現し、観光政策についての意見交換はとても有意義な時間となりました。
またハワイ大学ヒロ校のキャンパスでは、付属の「イミロア天文学センター」でプラネタリウムの天体ショーを鑑賞。
ハワイ創生神話や最新の天文学について多くの学びがありました。
今回のセミナーで、学生たちはそれぞれが大きな成長を遂げました。
現代社会学科では、社会で起きている様々な出来事を、実際に現場に行き「見たり、聞いたり、感じたり」して、世の中の現象を自分なりに考える機会を大切にしています。
今回のハワイでのフィールドワークも、その一環です。学生たちは、この経験を通して、多くの発見と気づきを得ることができました。一人ひとりの成長を促す貴重な機会になったことは間違いありません。異文化体験を通して、視野を広げ、新たな自分を発見した経験を活かし、さらに深い研究を進めていくことでしょう。
これからも様々なチャレンジに挑みながら、将来社会で活躍できる人材へと成長してくれることを期待しています。