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特別講演に摂食障害(拒・過食症)治療の専門家を招き研鑽を

介護福祉科で非常勤講師会を開催

講演・研修会の様子中村英代先生

介護福祉科では、毎年、年度末の時期に非常勤講師会を実施開催しています。この会は、介護福祉科の授業を担当している非常勤講師の先生方と常勤の教員が意見交換を行い、より効果的な学科教育が行われることを目指し設けられた場です。

また、この非常勤講師会では介護福祉科の教員が一堂に会する機会を利用して、学科としての研修活動の一環として、教育に関わる専門家をお招きした講演会を開催し、教育力を高めよう努めています。

本年は、3月8日に開催し、摂食障害(過食症・拒食症)からの回復を社会学の立場から研究している中村英代先生を講師としてお招きし、多くの若者達が抱えている摂食障害をテーマに若者達が抱える苦悩を、教育者としてどのように理解したらよいのかについて講演いただきました。

中村先生は、長年の研究を昨年秋、『摂食障害の語り―〈回復〉の臨床社会学』(新曜社刊)という本に纏められました。多くの専門家が摂食障害の解決のために、原因を分析して自説の正しさを争う中にあって、中村先生はこうした対立から離れる立場をとられています。

中村先生は、摂食障害を引き起こしている原因を取り除くことを考えるのではなく、さまざまな環境・関わりのなかで摂食障害から回復している若者の体験や回復過程の体験などを通して、どのような関わりが回復をもたらすのかを明らかにされています。

こうした温かい視点から、摂食障害の若い人々を見守っている姿を感じることができる講演となりました。

今回の講演には、今日の医療、教育そして研究者の社会に対する深い問題提起があります。非常勤講師会には、日本生活支援学会会長の黒澤貞夫先生も参加され、講演後、黒澤先生からもご質問をいただき、講演の内容をさらに深めていただきました。

介護福祉科では、今後も学科としての教育力を高めるため、今回のような専門家を招いて研修を継続する予定です。


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