こども学部・教員の活動:「ドイツ出張報告」
こども学部 金井 玲子

こども学部で「ピアノ演習」「応用伴奏法」「こどもと音楽」等の授業を担当しております金井玲子です。専門はピアノで、特にアンサンブルの分野で多く仕事をしています。アンサンブルは、1+1が2ではなく4にも10にもなるところに魅力があり、音楽の醍醐味でもあります。

2018年3月、Artis Piano Ensemble (2台8手連弾)のドイツ公演に行ってまいりました。Artis Piano Ensemble はミュンヘン音楽大学で学んだ4人のピアニスト仲間で結成するグループで、ドイツ公演は2013年に続き2回目になります。2台8手連弾とは2台のピアノを4人で弾くアンサンブルの形態です。通常は2台のピアノを向かい合わせにして、手前のピアノは蓋を外して演奏します。

全3公演のうち、マインツはピアノのみのプログラム、コブレンツとケルンでは、初めて和太鼓とのコラボに挑戦しました。

マインツ公演
マインツ公演

アンコールも含め、3回の公演で演奏したプログラムは下記の通りです。

*は2台8手用に作曲されたオリジナル曲、それ以外は2台8手連弾用に編曲された(書き直された)ものです。元々2台8手連弾用に作曲された曲は大変少なく、8手ですとかなり多くの音符を弾くことができるので、オーケストラの曲が編曲されることが多いです。

  • ドヴォルザーク : スラヴ舞曲 op.47-1
  • *スメタナ : ロンド
  • *スメタナ : ソナタ
  • スメタナ : モルダウ
  • シャブリエ : 狂詩曲「スペイン」
  • *ウィルバーグ : カルメンの主題による幻想曲
  • *長生淳 : 旅
  • *藤森さな :「春の涛(はるのうみ)」
  • *藤森さな :「八木節」
  • *ギロック : シャンパントッカータ
  • ハチャトリアン : 剣の舞

「旅」は2013年ドイツ公演のために作曲家の長生淳さんに委嘱した作品で、ドイツと日本の色々な曲(春の小川、荒城の月、さくらさくら、ブラームスの子守歌、シューマンの交響曲「春」、ワーグナー「ラインの黄金」「タンホイザーの合唱」等が織り交ぜられています。

コブレンツとマインツ公演で演奏した「春濤(はるのうみ)」と「八木節」は今回委嘱した「2台8手連弾と和太鼓」用(おそらく世界初)の作品です。

コブレンツ公演
コブレンツ公演

和太鼓奏者が見えるように、今回は左側のピアノの蓋も取りました。

ケルン公演のチラシ
ケルン公演のチラシ

和太鼓の音量は非常に大きく、通常ピアノ(1台)と一緒に演奏する時は殆どの場合ピアノの音をアンプで増強するのですが、今回は2台8手で音量も大きいので、生の音でバランス良い響きを作ることに挑戦しました。

ケルン公演 リハーサル風景
ケルン公演 リハーサル風景

アンサンブルは共演者の音をよく聴きながら瞬時にそして臨機応変に反応していくことが要求されます。授業においても学生にアンサンブルの魅力を伝えていきたいと同時に、その魅力を知って、子どもたちとの表現活動に活かしてほしいと思っています。

動画が出来上がるのには未だ時間がかかりそうですが、できましたら、又ご報告させていただきたいと思います。


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