【総合福祉学部】障がい学生による講義 川畑賢司さん

4号館の4302教室という所で、香川先生の受け持つ「障がい児療育論」という授業がありました。この授業で難聴の川畑賢司さんが、先生に代わって、ろう児と学びと育ちについてお話をするとのことだったので、その様子を取材してきました。

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自身の経験に基づく話

講義は自ら作成したパワーポイントを使い、時には大きな文字で左右の白板に各々板書をしたり、学生にマイクを向けて質問したりなど、先生にも負けない堂々とした講師振りでした。

講義の内容は難聴についての定義、聴覚障がい児の療育方法、ろう学校と普通学校の違いについて説明の後、こどもの頃の自分について次のように話していました。

子どもの頃の川畑さん

ご両親は健聴者ですが生まれつき難聴として育ち、初めて補聴器をつけたのは3歳の頃で、現在のような耳掛け型の補聴器があまりなく、当時はポケット型という小さな子どもには大きくて重い物だったそうです。そして補聴器装着により日本語獲得の勉強が始まり、川畑さんは通級の傍ら幼稚園に通いました。

小学校も健聴の世界でしたが、難聴に理解のある友人がいたので大きな心の支えになったそうです。しかしその友人も転校してしまい、新たな理解者を探したそうです。そして最終学年の夏に手話に出会い、その後も手話を学びながら中学・高校と通級を継続しましたが、情報保証のない環境に馴染めずたいへん苦労したそうです。そして高校3年のとき、元ろう学校教師が担任となったことで、例えば校長先生のスピーチなどで距離が離れていて読唇術も不可能なとき、その先生が手話で通訳をしてくれたりと、情報保障の有り難味を非常に強く感じたとのことでした。

最後に、福祉機器の実物として過去に自分の使用していた補聴器や、振動式の「バイブラーム」という目覚まし時計(枕の下に入れて使用)、「T-リンク」という誘導コイルを紹介してくれました。これは補聴器をかけたまま音楽や音声、携帯電話による通話が可能になるもの、とのことでした。


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