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レクリエーション・インストラクターの資格を取得する方法

レクリエーション・インストラクターの資格を取得する方法

レクリエーション・インストラクターは、余暇活動の開発を必要としている保育園や高齢者福祉施設など、さまざまな場面において役立つ資格です。レクリエーション・インストラクターを養成する講座では、レクリエーション活動を展開するための知識と技術を幅広く学び、集団および個人の協調性、主体性を引き出す手法を習得していきます。実際の現場では、単にレクリエーション活動を企画、運営するだけではなく、対象となる人の興味や関心、体調を瞬時に察し、臨機応変に自らの振る舞いや場の雰囲気を調整する力も求められます。ここでは、レクリエーション・インストラクターが活躍できる場所や、資格を取得する方法について紹介します。

レクリエーションとは?

レクリエーション(Recreation)という言葉は、ラテン語の「re-creare(再び創る)」が語源であるとされています。当時は、紳士や知識人など上流階級の人々の、心身の疲労回復や気晴らしに役立つ活動を示す言葉として用いられていました。

明治時代になって、日本にこの言葉が外来したときには、休養から娯楽まで幅広い概念を含む言葉として広まっていきました。その影響もあり、レクリエーションと言えば身近な仲間同士で行う、ゲームや軽スポーツなどの「娯楽」とイメージされがちですが、人間の健康増進や豊かな暮らしにとってなくてはならない活動として捉える方が、より適切だと考えられます。

レクリエーション・インストラクターの活躍

公益財団法人 日本レクリエーション協会では、本来レクリエーションが持つ力を、福祉や教育、スポーツ、ボランティア活動など、さまざまな場面で効果的に活用する「レクリエーション・インストラクター」の養成を行っています。

レクリエーション・インストラクターは、それぞれの対象や目的に合わせたレクリエーション活動を企画、運営するスキルを持ち、参加者同士のコミュニケーションや一体感を促すだけではなく、一人ひとりの主体性をも引き出すことができます。

そんなレクリエーション・インストラクターの活躍場所は多岐に渡っており、中でも地域で孤立しがちな高齢者同士のコミュニティづくりや、介護予防教室などでの活躍が目立ちます。また、遊び場所の少ない子どもたちを対象とした放課後子ども教室などでも、そのスキルを発揮しています。

養成講座の申し込みから資格取得まで

レクリエーション・インストラクターの資格を取得するには、まず各都道府県や市町村におけるレクリエーション協会が実施する、資格取得講習を受講しなければいけません。講習会では、レクリエーションを行う意味など、レクリエーションに関する基礎的な知識をはじめ、参加者に合わせてレクリエーションの内容をアレンジする方法などの実践的な内容まで、さまざまなことを学びます。

その講習会で、全ての単位(講義、実技、現場実習)を履修した後、資格認定審査(筆記、実技、活動レポート提出など)の合格を経て、公益財団法人 日本レクリエーション協会公認のレクリエーション・インストラクターとなるための登録手続きを行います。認定証、資格証を交付されれば、協会公認の指導者として活動をスタートできます。

レクリエーション・インストラクターは、レクリエーション活動を通して、たくさんの人の笑顔に触れたいと考える人におすすめの資格です。レクリエーション活動をする中で自身の健康づくりを考える上でも、資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。

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