浦和大学VRラボ「バーチャルリアリティ(VR)を通して「こども」について学ぶ」
こども学部
こども学部
浦和大学こども学部こども学科の坂内(ばんない)祐一特任教授の研究グループでは、VRラボを運営しながら「こども」に関して総合的に学べるVRの研究に取り組んでいます。
こどもについてさまざまなことを学ぶには、直接こどもに接することが望ましいのですが、教育現場ではその機会は限られています。そこで、学生がいつでもこどもに触れ合うことができるVRシステムの開発を目指しています。
こども学科のキャラクタ「浦太(うらた)」君は、1歳になるキャラクタです。ハイハイしながら動き回って、つかまり立ちして立ち上がり、つたい歩きもするようになりました。
下の図で示すように、VRに登場する「浦太くん」は3次元(3D)モデルなので、360度どこからでも見ることができます。
こどもは、「ハイハイ」「つかまり立ち」「つたい歩き」などの行動を経て、うまく歩けるようになっていきます。図2に示すように、「浦太くん」はVR空間内で動き回ったり、お座りしておもちゃで遊んだりします。これらの動作をあらゆる視点から観察したり、スローモーションで再生したりすることができます。
「浦太くん」はまだ言葉はしゃべれませんが、呼びかけに反応したり、人に向かって赤ちゃんことばを話したりします。赤ちゃんの頃からのコミュニケーションは非常に重要ですので、さまざまなタイプのコミュニケーションをVRで実現していく予定です。
浦和大学親子のひろば「ぽっけ」を3Dモデル化して、保育現場のVR空間にこどもを登場させ、こどもたちのさまざまな状況をシミュレーションすることが可能です。
メタバースのビジネス活用に特化したメディアを扱う『メタバース総研』のウェブサイトで大学によるメタバースの研究の取り組みとして紹介されています。
併設校の浦和実業学園高等学校の文化祭に「出張VRラボ」を出展しました。初めてVRを体験した来場者から「存在は知っていたけれども初めて触れて具体的なイメージが湧いた」や「これならば高齢でも旅行体験ができますね」という感想がありました。