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【第6回読書感想文コンクール】最優秀賞「朝が来る」を読んで考えさせられたこと

毎年、読書を通じて読解力や表現力を磨くとともに、基礎的な文章記述能力の向上と、「図書に出会う場:図書・情報センター」に親しみを持ってもらうことを趣旨・目的に「読書感想文コンクール」を開催しています。

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「朝が来る」を読んで考えさせられたこと

こども学部(3年)田口枝里香

本を読んだきっかけは、図書館のオススメする本のコーナーに置いてあり、並んである本すべての最初の二ページだけ少し読んでみて、続きが気になり最後まで読みたいと思ったのがこの本であった。なにを読もうか悩んでいた私にとっては、目立つように置かれている本の中から一冊選び、これを読んでみようと決めた。

この本は、特別養子縁組の活動を支援している団体を通して、養子を授かり三人で暮らしている家族と、中学生で妊娠をしてしまい家族に反対され、ある夫婦に授けた養子の産みの親である少女の話である。こどもに恵まれず、長い期間不妊治療を行ってきた夫婦の辛い過去や、少女自身の人生体験など、それぞれ一人ひとりの立場から書かれている。

授業の中でも特別養子縁組のことは耳にしていたり、実際にビデオを見たりしていた。望まない妊娠をしてしまい、育てていくのが難しいお母さんを助けるために行っていたり、こどもに恵まれない夫婦のもとに養子として授けられるように支援している団体だ。ビデオを見たときもいろんな感情がわいたが、今回は読んでいて泣かずにはいられなかった。

養子を授かる家族も、養子として授ける親もいろんな事情があると思う。しかしその前にはさまざまな辛い過程や、理解を得るための苦しみや大変さがあるものだと感じた。これから生まれてこようと頑張っている命のためにも、簡単に決められるものではないからこそ大きなことなのだ。

この本を読むまで、私自身はかわいそうだよなとか辛いよなという感情で見ていた。しかし、こどものことを一番に考えると特別養子縁組はあるべきもの、そしてもっと知っていってほしいものだなと感じた。どんな理由があろうと、生まれてくるこどもには何の罪もなくまた虐待を減らしていけるものだとも感じた。そして元気に生まれてくることが当たり前でないこと、私を応援して支えてくれる家族がいること、当たり前だと感じてしまうことが決して当たり前ではないこと、親や家族のありがたさや感謝の気持ちがこみ上げてきた。

この本を選んだきっかけは、本当にただオススメのところに置いてあった本を選んだというだけであった。また、この読書感想文を書く機会がなければ本を借りて読むということはしていなかったと思う。今回この機会を通してこの本を読むことができ、素直によかったと思えている。

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