公開講座「渡辺保に聞く歌舞伎〜黒御簾音楽について〜」を開催しました

公開講座

2019年3月1日
  • 2019年2月14日(木・15:00〜16:30)浦和大学2号館1階大会議室において、演劇評論家の渡辺 保氏を講師に迎え、公開講座「渡辺保に聞く歌舞伎〜黒御簾音楽について〜」を開催しました。

  • 高野実貴雄教授(写真左)

  • 渡辺 保 氏(演劇評論家、日本芸術院会員)
  • 公開講座の冒頭ではイントロダクションとして、本学高野教授から脳科学の知見から「歌舞伎で使われる音」と「音楽そのもの」について江戸人の視覚・聴覚の記憶と情動が結びつき、どのようにして劇中に利用されているのかを『仮名手本忠臣蔵』の五段目「二ツ玉の場」の附帳を使って説明がありました。

    このイントロダクションを経て、渡辺氏が同じく『仮名手本忠臣蔵』五段目「二ツ玉の場」から文楽と歌舞伎の比較を通して、歌舞伎の登場人物の造形描写の特質について、各種資料を使いながら場面々で丁寧に読み解き、説明しました。

  • 日本文化編の公開講座は続編を企画しており、次回も引き続き渡辺氏を講師に「役の性根(しょうね)と肚(はら)」について講座を設ける予定です。