学校教育学科ハワイ短期留学英語セミナー報告レポートVOL.5

こども学部

2019年5月15日
  • 小学校教員としての英語力を養う、学校教育学科「ハワイ短期留学英語セミナー」報告レポートVOL.5をお届けします。

    今回のレポートでは、現地校セント・ジョセフ・スクールへの訪問についてお伝えします。小学校の教員を目指す学生にとって、アメリカの小学校の授業の様子を見学し、現地の小学生と直接交流を持つことは大変貴重な経験です。

    セント・ジョセフ校は、小学校・中学校・高校とプレスクールが一つの敷地の中にあるカソリック系の学校で、家族的で落ち着いた雰囲気が印象的です。今回は6年生、4年生、1年生、プレスクールの先生方が私たちの見学にご協力くださいました。朝8時にエントランスに到着すると、お世話してくださるMasae Gomes先生が出迎えてくださり、お忙しい中Dr. Young校長先生も記念写真に加わって下さいました。

  • Dr.Young校長先生と記念撮影

 

  • 初めに訪れた6年生のクラスでは、児童がオリジナルストーリーと挿し絵を書く活動を紹介していただきました。銘々が自分の好きな童話や絵本をアレンジし、「Three Fat Wolves(3匹のふとったオオカミ)」や「A Story of Rice Ball Man(おにぎりマン物語)」など個性あふれるストーリーを創作しています。先生はどの児童からも丁寧にストーリーを聞きアドバイスをします。学生たちもストーリーの内容や登場人物などを英語で質問すると、こどもたちは得意げに自分の創ったお話について教えてくれました。学年の最後に記念の冊子にまとめられるそうです。

  • 4年生のクラスでは、1時間全てを学生と児童との交流の時間に充ててくださいました。グループ同士でお互いの名前と好きな食べ物を覚えるゲームで仲良くなったあと、日本の童謡を紹介し一緒に歌いました。次に行った折り紙の活動では一人ひとりのリクエストに応え作り方のレクチャーを行いました。UHCでの授業が活かされ、学生は皆英語を使ってこどもたちと楽しくコミュニケーションをとることができていました。

  • 1年生のクラスでも交流と授業見学をさせていただきました。クロスワードを使った言葉の活動では、出来上がりに個人差があり、こども同士で教え合いをしたり先生のところに集まってもう一度説明を聞いたりと、日本の小学校と同じような指導スタイルが見られました。またプレスクールでは、好天の中、校庭でこどもたちと一緒におにごっこやブランコをして、学生たちは汗びっしょりです。体を使った遊びは、言葉の壁を超えて親しみが増すことは世界共通でした。

  • お昼はセント・ジョセフ校の児童・生徒と同じランチルームでいただくことができました。これも貴重な経験です。スタッフが盛り付けてくれたものを順に並び受け取る方式で、味付けは結構薄味です。児童・生徒全員が使うランチルームで、低学年の当番が食卓を拭いたり床を掃いたりする姿は微笑ましいものでした。

  • この訪問を通じて、拙い英語でもひとつの言葉のやりとりをきっかけに、相手が何を言おうとしているか真剣に耳を傾ける態度によって、こどもたちと楽しくコミュニケーションを取れることを実感できました。学園の関連施設を用いた短期留学英語セミナーならではの現地校訪問プログラムは、学生たちが将来教員として日本のこどもたちと向き合う時に必ず役に立つはずです。

    セント・ジョセフ・スクールのみなさん、温かく迎え入れて頂き、本当にありがとうございました。