こども学部こども学科の授業紹介「保育実習指導II」

こども学部

2019年11月26日
  • こども学科の3年生は11月に3回目の保育実習を行いました。3回目の実習は、保育園での実習(保育実習Ⅱ)と、児童福祉施設での実習(保育実習Ⅲ)のいずれかを選択します。今回は、保育実習Ⅱを選択し、2回目の保育所実習を行う学生たちの事前・事後学習を行う「保育実習指導Ⅱ」の授業についてご紹介します。

    2年生の時に行った1回目の保育所実習では、学生は実習生として、子どもの姿と保育者の仕事を学ぶとともに、手遊びや絵本読みを経験しました。2回目の保育所実習では、指導案を作成しての責任実習を体験させていただきます。そのため、事前学習では、部分責任実習や1日責任実習を行うための指導案の作成を行い、指導方法について体験的に学ぶ、模擬保育を行いました。

    この日は、製作活動の模擬保育を行いました。事前に作成した指導案をもとに、保育者役の学生が、他の学生を園児に見立てて、製作活動を進めていきます。

  • 保育者役の学生は、必要となる材料や道具を準備し、こども役の学生に作り方を説明していきます。製作の手順や説明の仕方は指導案を作成する際に考えますが、頭のなかで考えているのと実際に行ってみるのとでは大きく異なります。保育者役の学生が、考えながら、時に迷いながら、言葉を選んで活動を進めていく様子を、こども役の学生も自分のこととして真剣に観察しています。

  • 模擬保育終了後には、こども役の学生から、わかりやすかったところや工夫がみられたところを保育者役の学生に伝え、皆で振り返りを行います。さらに、教員より「この年齢でも楽しく遊べるように、もう少し大きく作ってみてはどうか」「折り方を説明するときは、体の動きをつけるとわかりやすいのではないか」等、実際的で、具体的なアドバイスがなされました。このような学びを積み重ねることが、保育所実習への確実な準備につながります。

    学生が心を込めて準備した製作活動を、子どもたちは楽しんでくれたでしょうか。実習終了後、学生たちはお互いの実習経験、学びを共有する報告会を行います。