第8回読書感想文コンクール】最優秀賞『声なき生き物たちのSOSが聞こえますか?(書名:海が泣いている)』

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2019年12月27日
『声なき生き物たちのSOSが聞こえますか?(書名:海が泣いている)』
こども学部こども学科・石田牧
  • この本を読書感想文のテーマに選んだのは、昨今の新聞コラムや特集、ニュースの報道、 テレビ特番などでよく目にする内容だったため、新たな学びに繋がるかもしれないと思い テーマに選んだ。初めて私が人工漂流物のニュースを耳にして身近に感じたのは恐らく、東日本大震災から数か月経った頃だ。津波の影響で、アメリカの太平洋側の海岸で多くの遺品と共に漂流物が見つかり、そのほとんどが溶けきらないプラスチックゴミであるという内容だった。しかし当時日本では、多くのプラスチックごみに焦点はあまり当てられておらず遺品の漂着ばかりピックアップされていたので、当時の私は世界規模の問題であることに全く気が付かないでいた。

  • 今、世界中の海が石油から作られた薬品や塗料、ビニール、プラスチックに覆いつくされている。海にいる生き物たちが餌と間違いそれらの有害物質を飲み込んでしまい、それが消化されないままお腹に溜まり、やがて死んでしまうことが問題になっている。一方で、有害物質を飲み込んだ魚を私たち人間が食べてしまうことで、間接的に体内に有害物質を取り入れることにもなり得るのだ。以前海に行った時に、波打ち際には多くの流木と共にプラスチックのごみが紛れ込んでいるのに気が付いていた。あの時見たようなプラスチックが今もたくさん海で流れていて、それを飲み込んだ多くの生き物が死んでいることを改めて実感し他人事ではないと感じた。

  • そして、海で暮らしている生き物は魚や亀やクジラだけではない。海は多くの海藻やサンゴ、プランクトン、貝などの住処でもある。私たち人間が作り出している大気中の二酸化炭素の増加による影響で、そんな大切な住処がアルカリ性から酸性に変わりつつあることも問題になっているのである。海水が酸性になることで貝は溶け、魚たちの成長も妨げられてしまうのだ。海は酸性になるだけではなく水温も少しずつ上昇している。温度が上がっているのは海だけではなく、地球全体も暖かくなっているのである。気温上昇に伴い南極大陸や北極では雨の降る日が増え、氷山が融けることで動物たちも生活の場が失われていると知った。私たちの暮らしが豊かになることで、自然界の生き物が生きづらくなりその結果、多くの生き物たちの命が失われているのである。

  • 今回この本を読み、今まで世界規模だから私には何もできないと思っていたことを恥ずかしく思った。今自分ができることは何なのか、改めて考えるきっかけになった。遊びに行ったついでにゴミを拾ったり、近くのスーパーへ行くのに車ではなく徒歩や自転車を使ったり、買い物へ行くときはマイバッグを持参したり、コンビニなどではストローやお箸は必要以上貰わないようにしたり、食品廃棄を減らしたりと私たちにもできることは沢山あると気付き学んだ。ほんの些細な心がけが生き物たちのためになるならば、これからは私でもできることを続けていきたいと学び感じた。