【6/21 埼玉新聞】竹村祥子教授【浦和大学発研究レポート9】浦和美園駅4番バス停から

メディア掲載

2022年6月23日
  • 2022年6月21日(火)付『埼玉新聞』朝刊4面(経済欄)の記事「浦和大学発研究レポート」、前回のこども学部・学校教育学科の眞有澄香教授による「<ことば>を見つめて」に続いて、社会学部・現代社会学科の竹村祥子教授による「浦和美園駅4番バス停から」が9回目として6月21日(火)に掲載されました。

    「家族にかかわる集団についての実証的研究、家族理論研究」を研究テーマにする竹村教授はレポートの中で以下のように述べています。

    浦和大学のスクールバスの乗降所である浦和美園駅4番バス停は、(5月18日現在は)運休してはいるが、東北高速バス「遠野・釜石号」の乗車停留所であもあります。

    私は2020年3月まで岩手県に住んでいました。そして岩手県三陸沿岸に住む女性に、これまでの人生で経験した災害の話を伺い、複数回の被災から立ち直る契機をどのようにつかむのかを知るために調査を続けています。

    その調査の中でわかってきたことは、昭和20年7、8月の艦砲射撃の被災状況とその復興過程の経験に話が及び、岩手県三陸沿岸地域に暮らす人々や家族にとって、東日本大震災は初めての被災経験というわけではなく、その時々に大きな被害を受けながらも、三陸の地で生活を立て直し、子どもを育ててきたということでした。

    また、東京大学社会科学研究所を中心とする研究チームが行なっている釜石地域における「震災の社会的記憶」を継承するための研究「震災の記憶オーラル・ヒストリー」の収集調査チームにも参加し、聞き取り調査を行いました。この中でも「艦砲射撃の被災からも立ち直ったのだから今回も大丈夫」という記載がありました。

    聞き取り調査はまだ続けて行こうと思っていますが、コロナ感染防止を考えるとなかなか三陸沿岸を訪ねることはできません。

    「浦和美園駅4番バス停から、スクールバスに乗って浦和大学に通う日々ですが、夏休みになれば、釜石に伺えるのではないかと、4番バス停前で晴れた空を仰ぐ今日この頃です。」と、今夏の調査への思いでレポートを締めくくっています。

  • 【6/21 埼玉新聞】竹村祥子教授【浦和大学発研究レポート9】浦和美園駅4番バス停から
    【6/21 埼玉新聞】竹村祥子教授【浦和大学発研究レポート9】浦和美園駅4番バス停から