総合福祉学科の鈴木先生が慶應義塾大学から博士号を授与されました

総合福祉学科

2020年6月29日
  • 2020年3月、本学の社会学部総合福祉学科の鈴木吏良先生が、慶応義塾大学から「博士(医療マネジメント学)」の学位を授与されましたので、先生にお話を伺いました。

    Q.鈴木先生が心理学の研究を志したきっかけは何ですか。

    A:私がテレビ局の報道記者やNHKのニュースキャスターをしていた時、阪神大震災の被災者の方や臓器移植を受けた方の取材をしました。それを通して心の傷となるような喪失体験や様々な葛藤を抱えた方々に対する精神的ケアの必要性を感じたのがきっかけです。

    Q.博士論文のテーマは何ですか。

    A:論文のタイトルは「腎移植レシピエントの精神的ケアに関する研究」です。腎臓移植を受けた方(レシピエント)のストレス要因やストレス対処法を調査し、医療従事者がサポートするための精神的ケアプログラムについて研究しました。取材時代からの問題意識を形にすることができてほっとしています。

    Q.心理学の研究はどんな時に役立ちますか。

    A:心理療法やカウンセリングでうまくアシストできた時、また、メンタルヘルス教育の受講者から「そう考えたら気が楽になりました」「コミュニケーションを少し変えるだけで関係性が変わってストレスもなくなりました」といった感想を頂いた時、とても嬉しいです。

    鈴木先生からのメッセージ

    同じ様なストレスがあっても人によって感じ方も違いますし、レジリエンス(回復力)も違います。大学では、心理学の基礎を学び、その上で、傾聴法(カウンセリングの基本)や相手の持っている資源(強み)を引き出すロールプレイをたくさん行います。浦和大学で、大切な人をメンタルアシストするスキルを高めましょう。