【こども学部の特色】こども学部1年生の授業「こども理解と観察」から(1)

こども学部

2019年2月18日
  • 「こども理解と観察」は浦和大学が地域と緊密な連携のもとで作ってきた新しい形の授業科目です。2007年開講以来講義、体験授業・フィールド実習という3つの学修を一体化、統合させた通年(前期と後期の1年間)の演習科目で、こども理解に関する基礎知識・技能・態度を培うことを授業目標にしています。

    この3者をつなぐ要にあたるのが「親子観察」です。少人数制のクラスに分けて、各クラスに1組の乳児親子との交流体験を年間5回組み込んで、理論を学び体験授業によって、真のこどもの理解、自己理解さらには人間理解を感受できるような「学習サイクル」を用いています。親子観察演習は保育実習室(親子のひろば「ぽっけ」を開催する広いスペース)で行います。その第5回目に各クラスが「ありがとうの会」を開いて、協力親子さんへ感謝の意を表します。その時の模様を写真とともにお伝えしたいと思います。

  • 昨年の4月に4組の協力親子さんが「ぽっけ」で顔合わせを致しました。生後約4か月から1か月の赤ちゃんたちです。今年の1月中旬に「ありがとうの会」では、すでに1歳のお誕生日を迎えた赤ちゃんも3名で、赤ちゃんたちはハイハイしたりタッチができたりで、その成長の早さや赤ちゃんの持つ力に学生たちは感動の声をあげていました。この会は学生たちがみずから企画した手作りの卒業式ともいえます。

    協力親子の保護者の方たちが毎回お子さんの健康に気をつかい、学生の学習のために何を伝えようかなど工夫をしてくださったことへの感謝のことばを各自で書いた色紙を作成します。今回は手遊び、紙芝居、歌とダンス、楽器演奏や絵本読み聞かせで親子さんにパフォーマンスを披露しました。

  • 2018年4月時の赤ちゃん先生たち
  • そして大学からは年間の授業を収録した映像ディスクと記念アルバムを贈呈し、協力親子さんからは、学生たちへ温かい応援のことばを頂戴いたしました。「こどもと育つ」という意味がどの学生にも教員にも深く感じることができるひと時でした。