授業紹介「保育内容(環境)」 ―数量への興味・関心を育む活動を考える

こども学部

2022年8月14日
  • 今回は、前期に行った「保育内容(環境)」の授業から、「5歳児クラスにおける数量への興味・関心を育む活動」をテーマにした学びをご紹介します。

    幼児期のこどもが、生活や遊びの中で好きな玩具を並べたり、数えたりするようになるのを見たことはありませんか。こどもは5歳児半以降に数に対する概念を獲得するといわれています。それまでは「たくさん」とか「少し」と捉えていた量を、数に置き換えて表せることを知り、数量への関心や理解を深めて、小学校入学後の学びにつなげていきます。

    授業では2週にわたって、グループに分かれて数量に関わる活動を考え、指導計画案を作成し、それについての発表を行いました。

    1週目の授業では、「5歳児が数量、形に親しむ」ための活動について考え合いました。カードゲームを通して数や形に親しむ活動、数や文字に触れるカルタづくり、運動しながら数に親しむボウリング遊びなど、こどもたちが主体的に取り組み、楽しめそうな活動が提案されました。

  • 各自がオンライン上にある指導案の書式ファイルにアクセスし、グループで活動内容についての検討を進め、指導案を完成させていきます。その際、活動の「ねらい」や活動のための準備と必要な環境づくり、予想される子どもの姿や保育者の援助等について記入をします。

    2週目の授業では、想定した活動について、指導案をもとに「活動のねらい」「内容」「準備するもの」「活動の展開」「保育者の援助」について発表し合うと同時に、指導案を立案する際に工夫したこと、実施してみて分かったことの振り返りも行いました。すべてのグループが自信を持って発表する姿を見て、大学の授業で保育の理論を学び、更に実践を通してこども発達や保育者の役割について理解を深めていることを実感した授業となりました。