【こども学科】2020年度 フィールド体験

こども学部

2021年5月2日
  • フィールド体験では、保育園や幼稚園で子どもたちとの触れ合いを体験するとともに、実際に子どもと関わる保育・教育現場の保育者や職員の仕事を見学させていただき、保育所の目的や役割を理解し、「実践的に学ぶ」ことをねらいとしています。この体験学習は、こども学科は保育実習や幼稚園教育実習の準備学習を兼ねて行われています。そのため、学生一人ひとりが保育者を志す学生としての自覚を持って、体験に臨むことになります。

    最初の全体授業では、「実習」に向けて求められる「健康管理」「服装と身だしなみ」「守秘義務」などの社会人として必要なマナー等についての講義が行われました。

  • 2回目の授業からは各グループに分かれ、実際に保育園で生活する子ども達の姿や保育者の仕事の様子の映像を観て、ワークシートに取り組みました。映像は、いつも実習等でお世話になっている保育園で、教員が保育の様子を撮影させていただいたものです。学生は教員の解説なども参考に真剣にメモを取っていました。ここでは年齢ごとの子どもの成長発達を踏まえ、子どもがどのように自分の思いや気持ちを保育士に伝えているのか?またそのことを保育士がどのように受け止め、どのような意図や配慮を持って子どもたちに対応をしていたのか?について考えていきます。実習に向けて、学生達がこうした実践的な学習を積み重ねていくことで、子どもへの対応だけでなく、実習記録の記入に必要な基礎的な知識を身に付けていくことになります。学生は教員との複数回のやり取りを通して、グループ発表に向けての準備に取り組みました。

    最終日の授業では、グループ発表で学生がそれぞれ、自分の学びの成果を発表し合いました。初めは「文章を書くのは苦手です」と話していた学生が堂々と自信を持って発表をする姿は凛々しく感じられました。

  • 学生からは「実際に保育園を訪問できなかったのは残念でしたが、映像は何回も繰り返し見ることができたので、子どもの成長の姿や保育者の援助の意図や配慮について考えることができました」「映像を観たことで、保育園の様子をイメージすることができました」「実際に映像で観た先生方の援助を自分も実習で真似してみたいと思います」といった感想がありました。また教員からは、「フィールド体験」のねらいを踏まえ意図的に編集した映像を視聴することで、より子どもの姿や保育者の援助について、客観的な視点から理解を深めることができたのではないかという意見が聞かれました。とはいえ、実際に幼稚園、保育園を訪問し、こどもたちとの触れ合いの中での学びが出来なかったのはやはり残念なことです。来年度は新型コロナ感染症が終息し、安心して例年通りの「フィールド体験」が実施できることを祈っています。