こども学部 国際インターンシップ生 活動報告3

こども学部

2019年7月5日
  • こども学部では、例年5月から6月にかけての約1か月間、本学の学術提携先であり、カナダ、トロント市内にあるライアソン大学から、国際インターンシップ生を受け入れています。今年度来日したのは、ライアソン大学ソーシャルサービス学部こども学科4年生のジュリー・グエンさんです。

  • ジュリーさんは、研修の前半は、大学の授業に参加したり、学内の親子のひろば「ぽっけ」での研修を行いましたが、研修後半は、千葉県にある認定こども園、社会福祉法人泉の園が運営する「風の谷こども園」「認定こども園 風の丘」であわせて2週間の研修を行い、日本の保育についての学びを深めました。

  • こちらのこども園では、園庭に井戸や噴水が配され、子どもたちが思い切り泥んこ遊びに興じたり、樹木や草花にやってくる鳥や昆虫とたくさん触れ合えるような環境づくりがなされています。ジュリーさんは、子どもたちのために自然を多く取り入れた環境づくりや保育者が子どもたちと一緒になって遊ぶことを大切にしている園の保育方針にとても共感していました。カナダでは、こうした子ども中心の遊びのことを、“Child center‘s Play”というそうです。

  • 園では、歓迎会や日々の振り返り、子どもたちとのお別れ会などを行い、子どもたちも職員の方々もジュリーさんを温かく歓迎してくださいました。研修の最終日には、2週間の研修の振り返りとともに、カナダ・オンタリオ州における保育・教育の制度と実際についてジュリーさんのプレゼンテーションが行われ、日本とカナダ・トロント双方の保育について学び合い、積極的な意見交換がなされました。

  • その後はいよいよ1か月にわたる研修のまとめに入ります。6月4日(火)には主に3年生を対象としたインターンシップ報告会、10日(月)には1年生を対象としたインターンシップ報告会が行われました。ジュリーさんは、日本のこども園での体験や学内の親子のひろば「ぽっけ」での子どもたちや保護者との交流について、日本とカナダの保育・教育との比較を交えながら報告をしてくれました。また、ライアソン大学で学んでいることや自らの実習経験についても紹介してくださいました。学生は、カナダの保育・教育についても興味を持ち、熱心に話に耳を傾けていました。

  • また、ジュリーさんは、学内の手づくりひろば「こっこ」に学生と一緒に参加して、動物のパペット人形作りに取り組みました。カナダに帰国したら、子どもたちの前で使いたいとのこと。ジュリーさん手作りのパペット人形がトロントで活躍してくれる日が楽しみです。

  • 本学元教授の伊志嶺美津子先生のご案内で、横浜市にある、日本における先駆的な子育て支援施設「びーのびーの」「どろっぷサテライト」にも見学に伺うことが出来ました。

  • 6月10日(月)、本学でのインターンシッププログラム最終日、ジュリーさんのフェアウェル・パーティーが開かれました。日本滞在中に覚えた簡単な日本語を交えて、およそ1か月半にわたった日本での思い出を教員や学生と共に語り合う、楽しく、なごやかな会となりました。

    6月12日(水)、ジュリーさんは羽田空港から出国されました。韓国に立ち寄ってからトロントに帰られるとのこと。年が明けた2月、浦和大学の学生がスタディツアーでライアソン大学にうかがいます。今度は、トロントでお目にかかれることを楽しみにしています。