介護福祉科:「ハンセン病から日本の歴史を辿る 『施設見学』

短期大学部

2019年11月20日
  • 介護福祉科では、介護技術を修得するため1年次より生活支援技術の授業を受けています。今回は2年生が受講している「生活支援技術Ⅵ」の授業風景をご紹介します。「生活支援技術Ⅵ」では、様々な障害の形態に応じた介護を勉強しています。今回の授業では、「ハンセン病」について理解を深めるため、東京都東村山市にある「多磨全生園」と「国立ハンセン病資料館」へ行ってきました。

    最初に、多磨全生園の医師より施設が設立された歴史的背景やハンセン病について講義をしてもらいました。学生は「ハンセン病」について事前学習をしてから施設へ伺いましたが、実際にハンセン病の治療や生活支援に取り組まれている医師からの話はとても興味深く、学生もとても熱心に講義を聞き入っていました。

  • ハンセン病資料館には、ハンセン病の方々がどのような経験をされてきたのか、またどのような生活を送られてきたのか、様々な展示により紹介されていました。
    ハンセン病について、日本では多くの誤解や間違った認識がなされてきたという歴史があります。ハンセン病を患っていた方々は、とても長い間、偏見や差別に苦しんでこられました。施設見学を通して、こういった偏見や差別を無くしていくためにも、「ハンセン病」について正しい知識を持たなければならないことや、こういった事実を風化させないことが私たちにできることであり、すべきことだと感じることができた一日となりました。

    学生達は、体験を真摯に受け止め、思いつめたような表情で、沢山の学びがあったと語ってくれました。介護福祉科では、利用者の思いを受け止められる深い人間性のある介護福祉士の育成に努力いたします。