介護福祉科の授業風景:最先端企業からの取り組みからの学び

短期大学部

2019年11月7日
生活支援技術IIにて、キューピー株式会社より講師をお迎えし、特別講演を開催しました。
  • 2019年10月8日(火)の生活支援技術Ⅱの授業において「高齢期の身体の変化と栄養摂取のポイント~ユニバーサルデザインフード~」についてキューピー株式会社、前田様より講演していただきました。

    日本は超高齢社会にあります。この超高齢社会の中で大きな課題とされているのが、いかに介護を受けたり病気で寝たきりになったりせず、日常生活を健康に過ごすことが出来るかという健康寿命を延ばすことです。この健康に過ごすことに関連しているのが「食事」です。キューピー株式会社では、2017年12月に「健康長寿プロジェクト」を立ち上げられ、高齢者のQOL(生活の質)の向上につなげるための食生活提案をされています。その一環として、高齢者の食について理解を深め、またユニバーサルデザインフードについて知ってもらうために、介護の現場にかかわる人や介護福祉士を目指している学生に向けた講演活動をされています。

  • 講義の中では「10品群栄養チェックシート」に、それぞれの学生が2日分の食事を書き出してみて、どのような食事を摂り、栄養状態がどうなっているのか確認し合いました。残念ながら1日に10品目を摂っている学生はいませんでした。普段取っている食事は意外と偏っていることが分かりました。さらにバランスよく食事をすることの大切さを実感する機会となりました。また講義の中では、ユニバーサルデザインフードである「やさしい献立」の試食をさせていただき、学生たちは、高齢者の食事を支援するために必要な知識を深め、実際に試食する中で、口腔機能の状態に合わせた食事形態についても理解を深めることができました。

    介護福祉士になるためには、専門的知識を深めることも大切ですが、実際に自ら体感することで理解できること、支援をする際に配慮できることが分かってきます。介護福祉科では、企業が開発のポリシーと、開発された最先端の食品について、「知ること、分かること」の機会を設けて卒業後の仕事に生かせるようにしています。