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2012年度入学式・学長式辞[後]

浦和大学・浦和大学短期大学部 学長 大内 誠より

私が申し上げたいことの二つ目は、皆さんが学生生活を送るに当たっての大切な心構えに関することです。

皆さんは、総合福祉学部、こども学部、介護福祉科と、それぞれ専門的に学ぶことはことなりますが、そこにおいて何を学ぶのかを明確に理解し、目標を立てている学生とそうでない学生とでは、4年間または2年間の成長プロセスが大きく異なるということです。すなわち、修得する専門的知識や人間的成長度にも大きく差が生じるということです。学生生活は本日からスタートするわけですが、最初の1ヶ月は新しいことの連続で、戸惑うことや不安を覚えることもあることでしょう。しかしながら、先生方や事務職員は皆さんが本学の教育に早く順応できるよう、様々な教育上の支援を行います。何事であれ、先生方に積極的に相談をして下さい。

大学での勉学で重要なことは、「覚える」ことから「考える」ことへと、学びの重点を移行することであります。大学は、教師から学生への一方向的な、いわゆる教室における講義を受けるだけの場ではありません。広く社会の現実に目を向けて、自主的に自分で考え、必要な知識や方法を自ら求めていくことが問われます。皆さんが高校時代の勉強の仕方から脱却して、自ら考える勉学態度と実践力を一日でも早く身に付けることを期待しています。皆さんは、これからの勉学の過程で、疑問に思うことや理解できないことなどが当然起こってくるはずですが、そういうときは遠慮なく積極的に先生方に質問するようにしてください。皆さんの様々な質問は、先生方にとっても授業方法の改善に役立ちますし、また、質疑応答は授業を活性化し、他の学生にとっても大変良い勉強になります。先生方は、学生からの質問には喜んで対応してくれるはずです。

私の申し上げたいことの三つ目は、今から卒業後の進路を見据えて、しっかりとした職業観と就業力を、これからの大学生活で身につけて欲しいということです。

いかなる業種、いかなる職種を選ぼうとも、皆さんはやがて社会に出て職業に就くことになりますが、せっかく福祉施設や保育園、あるいは一般の企業に入っても、3年ほどの間に30%もの若者が自ら離職してしまうという深刻な現実があります。経済産業省では、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」として、「一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力」、「疑問を持ち、考え抜く力」、「多様な人々とともに、目標に向けて協力する力」を、大学教育の中で育成すべきであると指摘しています。こうした社会人としての基礎力は、学業は勿論のことですが、それと合わせてサークル活動、学友会活動、ボランティア活動等に積極的に参加し、いろいろな人々と幅広く接することによってこそ養われます。今日から始まる大学生活においては、自分の殻に閉じこもることなく、出来るだけ多くの人と交わることによってコミュニケーション能力を高め、人間としての幅と厚みを増していただきたいと思います。

本学は、小規模ではありますが、いわゆるマンモス大学とは違って、一人ひとりの学生と教員との関係にはとても親密なものがあります。また、緑に囲まれた静かな学習環境も用意されています。どうぞ、4年間、あるいは2年間の学生生活を伸び伸びと過ごしてください。皆さんのこれからの本学での生活が、意義深く、そして充実したものになることを祈念して、私の式辞といたします。


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