活躍する卒業生:JR東日本勤務・高橋賢太さん(総合福祉学部 卒業)

「実学とは、社会に出て実際に役に立つ学問、言ってみればアクティブな学問のことです。人は何を知っているかではなく、何ができるのかで決まるといえます。言いかえれば、行動することで社会に奉仕ができるのです。」社会で活躍する本学の卒業生からのメッセージ、現在の状況、本学で学んだこんなことが活かされた、等を「生の声」として紹介しています。

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「大切なことは学んだ福祉を自分のやりたいことに活かすこと」

私は現在、駅の仕事をしています。学生時代から駅の仕事が好きで、在学中の4年間は東川口駅でアルバイトをしていました。駅という場所は、毎日多くの人が利用する場で、子どものお客様から高齢のお客様まで様々です。またお体の不自由なお客様や妊娠中のお客様もいらっしゃいます。私たち鉄道マンは、お客様が安全に駅を利用していただくだけでなく、快適に利用していただくことも大切な役割です。駅ではこれまでにも音声案内や点字の導入などを進めてきましたが、最近ではエレベーターやスロープの設置、車いすでも通れる幅の広い改札の導入など、バリアフリー化を進めています。しかしこうした設備だけに頼るのではなく、そこに人の介助が組み合わさることで、安全かつ快適に駅を利用していただくことができるのだと思っています。

私は大学での福祉の勉強を通して、相手をよく理解し、その人の助けとなることを考え、行動することの大切さを学びました。また福祉現場の実習では、介助の技術について学びました。こうした経験が、現在の私の仕事に活かされていると実感しています。お客様が安全で快適に駅を利用していただけるようこれからも努めていきたいと思います。

―駅務員の仕事はどんな内容?

例えば改札やみどりの窓口、ホームの安全確保、お客様の案内など多岐に渡ります。私の勤めているJR久喜駅は、東武鉄道との乗り換えもあるので、他社路線との接続についても配慮が必要であったり、駅のことだけでなく市役所の場所など近隣施設について尋ねられたりすることもあり、様々な知識が求められます。

―「やりがい」はどんな点?

色々ありますね。最近嬉しかったのは、朝、みどりの窓口で切符を発券したお客様が、帰りがけに私を見つけて「おかげで良い乗り継ぎで目的地まで行けたよ。ありがとう」と声を掛けていただいたことです。とても励みになりました。

―大変なことはありませんか?

これも色々ありますが、特に電車に遅延などが生じた場合には大変気を遣います。なるべく早く、正確な情報をお客様に伝えられるよう努めています。こういう時にきちんとした対応ができることが真のサービスではないかと思います。

―これから福祉を学ぶ後輩たちへ一言

大切なことは、学んだ福祉を自分のやりたいことに活かすことだと思います。駅の仕事と福祉は一見すると繋がっていないようですが、私はそうではないと思っています。福祉を学ぶということは、相手を理解し手助けするための知識・技術とコミュニケーションを学ぶことだと思います。それは福祉系の施設はもちろん、一般の会社でも活かすことができるのではないでしょうか。

【取材を終えて】

取材の日は、高橋さんの勤務の様子を撮影させていただくため、ホームと改札と車いすでの介助の様子を撮らせていただきました。車いすの介助では、私(入試広報課職員)が障がい者の方に成り代わって車いすに乗り、高橋さんにホームから改札までの間を介助していただきました。特にエスカレーターでの介助では、車いすに乗っている私の安全を確認するだけでなく、周りのお客様の妨げにならないようにする目配りも感じられました。

止まっているエスカレーターに車いすを固定した後、エスカレーターを動かす前に高橋さんが「私が後ろをしっかり支えていますので安心してください」とかけてくれた一言が、初めて車いすに座りエスカレーターを昇るという体験で少し不安だった私の心を解きほぐしてくれました。こうした何気ない一言に相手のことを考え、行動するということが実践されているのだと思いました。

  • 東日本鉄道株式会社(JR東日本)久喜駅勤務
  • 高橋賢太さん(2007年3月卒業)

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