【総合福祉学部】エッセンシャルスタディⅠ特別講義報告

6月16日(火)、4号館4403教室で、総合福祉学部の「エッセンシャルスタディⅠ」の授業において、講演会が行われました。今回は実際のガン患者の方を講師として迎え、「病気になって変わっていった自分」をテーマに、経験談などをまじえながら、ガンについてお話していただきました。

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講師を招いての授業

今回講師としてきていただいたのは、リレー・フォー・ライフさいたま実行委員の方々でした。リレー・フォー・ライフ(命のリレー、以下『RFL』)とは、ガン患者だけでなく、家族や支援者、医療関係者など多くの人の協力によって運営され、ガン患者に希望をあたえるだけでなく、ガン死亡者数を減らすための募金など、様々な対ガン活動を行っているチャリティーイベントのことです。講師の方々はいずれもガンを患っており、現在もまだ治療中です。3名ともRFLに勇気や希望をもらい、今は実行委員として積極的に活動し、充実した毎日を送っているそうです。

エッセンシャルスタディⅠ特別講義報告

講義報告者:古谷志穂・木村佑紀(総合福祉学部1年)

講演の様子

お話いただいた3名の方は、いずれの方も非常に明るく、本当にガンを患っているとは思えませんでした。しかし闘病生活を語る時やガンを患って自分が感じたことを話す時は真剣な眼差しで話されていました。私がとても驚いたのは講師のひとりの方の髪はウィッグで、それを外してくださったことです。そのときに抗ガン剤の副作用の凄まじいパワーと恐ろしさを感じました。そしてそのことを会って1時間もたたない私たちに堂々と見せることができることにも驚きました。自分が同じことをしろといわれても無理だと思います。きっとこの方も最初はウィッグをとるのが嫌だったと思います。僕たちの前で取れるようになるまでには色々な葛藤や心境の変化があったと思います。

また新城さんの「一度寝たら、目が覚めないんじゃないかと不安になり、昼も夜もうとうとしている状態だった」という言葉も印象に残っています。私たちは眠くなったら寝ていますが、ガン患者にとっては睡魔は非常に恐ろしいものだと感じました。

3人のお話を聞いていて共通することは家族のことでした。「私がガンと発覚したとき主人のほうがショックを受けていた」と新城さん。自分の愛する人がガンにかかってはその気持ちもわかります。「母親に告げるのが辛かった」と玉岡さん。玉岡さん自身も辛かったと思いますが、自分の娘から「ガンになった」と言われたお母さんもとても辛かったと思います。実際私が親の立場だったら、言葉を失ってしまうと思います。ガンにかかって辛いのは患者だけではないのです。

またたくさんお話してくださったなかで、一番印象に残ったのは「病気になったことは悲しいけれど、私を変えてくれるきっかけになった。病気になって出会えたすべての出会いに感謝している」という言葉でした。私はこの言葉を聞いて、ガンになってかわいそうと思っていた自分が恥ずかしくなりました。そして病気になってから気づくことや、病気になったからこそ、見えてくるものもあることに気づかされました。毎日くる恐怖や痛みなどにたえ、受け止めることは難しいことだと思います。しかし、それでも病気に対して感謝し、ガンになったことを奇跡と言える患者の方々は、本当の意味で強い人だと思いました。

医療が進歩した今、決してガンは治らない病気ではありません。ガンを克服するには、向き合う勇気ももちろんですが、周りの人の支えと協力が大切です。一人でも多くのガン患者を救うためにも、癌に対する理解を広め、ガンと向き合う社会が必要だと感じました。一日でも早くガンで苦しむ人、ガンで泣く人がいなくなる日がくることを願います。今回の講演は、普段命について真剣に考えることの少ない私たちにとって、命について考えさせられるとても貴重な時間となりました。3人の方が話してくださった内容を真剣に受け止め、命の大切さと感謝の気持ちを忘れずにこれからの実習などに臨みたいと思いました。


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