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第9号【News & Topics】キャリアアップとともに上昇する介護職の所得

短期大学部介護福祉科が発行する「介護の扉」のアーカイブです。

介護職の待遇改善は、年々進んでいますが、介護職員と他の産業従事者の平均賃金には大きな差があることが指摘されてきました。しかし、経験年数を考慮した賃金比較では、他の産業との差は小さいのです。

介護職員の賃金が他産業と比べて低く現れる(「賃金構造基本統計調査」等)のは、第一に、介護の仕事が近年急激に拡大し、年齢が若い職員が多く、平均賃金が低くなりやすいことです。ある調査では、職員の過半数が月収15~20万円と回答している場合でも、10年以上の経験者の場合は、20万円以上との回答が過半を占めています。経験年数で賃金水準は大きく異なるのです。

第二に、介護職員はキャリアアップしていきますが、統計では「福祉施設職員」には、介護職員がキャリアアップ後の昇進として施設長や相談員が含まれないことが指摘されています。

2008年の調査では、特別養護老人ホームの25歳職員の平均給与が月額約21万円であるのに対して、施設長は約50万円で、大きな開きがあります。

「特集/誤解だらけの介護職」,『週刊東洋経済』2014年5月17日号, p.48, 東洋経済新報社.
「特集/誤解だらけの介護職」,『週刊東洋経済』2014年5月17日号, p.48, 東洋経済新報社.

上の図は、福祉施設の介護職員と他産業、他職種の賃金を勤続年数を考慮して作成しています。男性の介護職員賃金は、理学療法士・作業療法士の下にありますが、臨床検査技師や看護師より上位にあり、全体のなかで中位水準にあるといえます。女性の場合は、看護師に続く位置にあり、臨床検査技師・理学療法士・作業療法士・保育士よりも上位にある職種なのです。

施設が増加して、大規模化した結果、中間管理職は増加しています。男性、女性いずれもキャリアアップしていく可能性が高まっているのです。

大学の近隣の施設では、介護・看護部門のリーダーである課長に、介護職が付き、5百万円を上回る給与を得ています。30歳前後の男性でも、4百万円を超える給与を得ることは決して難しくありません。

チームを束ねるスキルを学んで、キャリアアップしてもらえるように、教育していきます。


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