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第7号【column】「浦短人語」

短期大学部介護福祉科が発行する「介護の扉」のアーカイブです。

介護離職を0にすると安部首相が国民に約束された。しかし、介護の人材不足から特養などの施設を計画通りに開設できない事態が起きている。人材不足の解消は、日本社会の大きな課題である。

昨年、全国の介護福祉士養成施設の組織で、地域の介護人材育成についての調査研究事業を行った。その調査研究のなかにベトナムやモンゴルから来日して、日本語学校で学ぶ学生に体験的な授業を受けてもらい、介護を学ぶことへの関心等を調査した。

介護を学ぶことに強い関心を持った学生は、核家族出身者ではなく、複合家族の出身者が多いことが分かった。日本の若い人々と同様に、高齢者との関わりが大きな影響を与えている。また、将来、どのような社会で働きたいか、「高い所得」「高い社会的地位」「差別のない社会」「安全な社会」を問う質問に対して、介護に関心が高い学生は、「安全な社会」を回答していた。多くの若い人々が日本で学びたい、働きたいと考えている。決して、お金を儲けるため、社会的地位を高めるためだけに日本に来ようとしているのではない。平和で安全な社会を作ろうという気持ちは、私達と共有できるものである。

日本は政治亡命を含めて、外国人の受け入れに極めて消極的である。国際的な動乱は、日本に人を引きつけている。日本には長い伝統のなかで培った社会を安全・安心に維持形成する社会的な技術がある。その技術が人口減少のなかで失われようとしている。先人達が生み出したその資産を、海外の人々とともに、私達は次代への継承、をしてもよいのではないだろうか。

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