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「介護ロボット・ 福祉機器展〜人にやさしい福祉機器の可能性〜」を開催しました。

2017年5月20日(土)、短期大学部介護福祉科(松嵜久実学科長)主催で、「介護ロボット・ 福祉機器展〜人にやさしい福祉機器の可能性〜」を開催しました。政府はロボットを成長戦略のひとつとして位置づけ、後押ししています。中でも期待されているのが介護・福祉・農業分野向けのサービスロボットで、少子高齢化による労働力不足、介護者不足により医療・福祉の現場では、ロボットなど福祉機器を導入する必要性が高まっています。

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そこで、福祉現場への福祉機器の導入と可能性について、同展では最新鋭の福祉機器を開発・販売する企業の福祉機器が校内に展示されたほか、同時開催として介護ロボットの開発に取り組んでいる大手企業の株式会社安川電機、トヨタ自動車株式会社の担当者による特別講演会も学生・就職課主催の“Cultural Class”でも行われた。

特別講演会のセッション1では、福岡県北九州市に本社を置く、株式会社安川電機(設立1915年 事業内容 モーションコントロール、ロボット、システムエンジニアリング)ロボティクスヒューマンアシスト事業推進部の藤原昇部長から、生産現場から介助現場へ「ロボットは進化を遂げて受け入れられるか」をテーマに、ロボット技術を利用した介護機器開発の状況、経緯、特徴について、同社より講演がありました。

安川電機では、2025年ビジョンに掲げる事業領域のひとつHumatronicsの中で、医療・福祉分野へのメカトロニクス技術を応用した生活支援ロボットの開発に取り組んでおり、現在、埼玉県入間事業所で、医療・福祉分野機器の開発を行っています。

現在、介護施設では介助ベッドと車椅間の移乗介助として同社の「移乗アシスト装置CoCoroe TAR」が導入されており、介助者ひとりで移乗が可能であり、介助者の抱え上げの負担がゼロ。また、安全・安心の姿勢制御が整備されている新しい介護スタイルの実現を目指していると説明がありました。

また、試作評価中の「屋内移動アシスト装置」の特徴(要介護者の立ち上がり動作を優しくサポート。屋内歩行時の転倒をしっかり防止)についても触れられました。

今後、施設現場で介護ロボットが受け入れられるには、更なる進化が必要であり、人を介護できるのは人であり、介護する人を介助するのがロボットである。人にしかできないこと、人がやるべきことと、ロボットがやった方がいいことの見極めが大切である。介護する人に寄り添い、手助けできる気の回るもう一段進化を遂げたロボットの開発が望まれると、講演を締めくくりました。

セッション2では、工場内で培ってきた産業用ロボット技術を進化させ、自動車技術、IT技術やその他の先端最新技術を組み合わせ、様々な社会ニーズに対し、「人と共生する」パートーナーロボッの開発に取り組んでいるトヨタ自動車パートナーロボット部生活支援プロジェクトの主幹、池田幸一氏より生活支援ロボットの開発状況と可能性について講演がありました。

少子高齢化により2050年、現役世代の負担は2000年比で3倍になる。その負担をパートナーロボットにより2000年と同等にするため、実用化に向けて「シニアライフ」、「医療」、「自立した生活」、「介護」の4領域で支援していきたいと話しがあり、各領域に向けたロボットの開発状況について紹介があり、現在、取り組んでいる「自立した生活」領域の中で活躍する、パートナーロボットとして「生活支援ロボットHSR(Human Support Robot)」の開発状況についても説明がありました。

「HSR」は介助犬をコンセプトに開発した折りたたみ式アームを備える小型ロボットで、全高100~135cm、底面直径は43cm。カメラによる視覚機能や物をグリップできる1本のアームを備えています。高齢者や手足の不自由な方々の自立支援のために、住居内を移動して、床に落ちている物を拾って運んできたり、カーテンを開けたり、遠隔地の家族とテレビ電話でコミュニケーションをとることも可能で、将来は幅広い一般家庭などで生活支援を目指しているとお話がありました。


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