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第6号【column】「浦短人語」

短期大学部介護福祉科が発行する「介護の扉」のアーカイブです。

2年間、埼玉県の介護福祉士養成校協議会の委員長として、地域と連携して福祉問題の解決と関わった。

埼玉県は、介護において人材不足が深刻である。埼玉県から東京には毎日、百万人近い人々が通勤している。介護の人材も、給与等の条件が良いので、引き寄せられている。介護福祉を学ぶ学生に対する奨学金制度も数年間、埼玉県にはなかった。

何とかしなくてはと焦るばかりであったが、一昨年度、協議会が運動し、県議会議員のご理解を得て、奨学金制度を復活する請願が議会で採択され制度が復活した。また、昨年秋には、介護福祉士会と共催で「介護の学校in埼玉」を開催し、就職に迷う養成校の学生、地域の問題解決に努力している人々に参加していただき、地域の人々と連帯する可能性を確認した。

高齢者が増加し、労働力は少なくなる。財政的には厳しさは増すばかりであろう。「介護職の人数を増加させる」「福祉に財政資源をより多く投入する」という解決手法を長期的に維持することは、地域の人々の強い支持が無ければ不可能である。

私たちの社会は、個別の競争からではなく、ソーシャル・キャピタルを豊かにして社会の共同の叡智から問題を解決してきた。地域の幅広い層の協力から介護を支える方向が必要である。大学は、地域連携の核になりうる。今年も、広く地域の人々と連携して、問題を解決したい。

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