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第6号【News & Topics】養成校に進学する意味「1,850時間の学修が意味するもの」

短期大学部介護福祉科が発行する「介護の扉」のアーカイブです。

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介護福祉士の資格がなくても、介護の現場で働くことはできます。そして、介護福祉士の資格は専門学校や短期大学などの介護福祉士養成校に進学しなくても、現場経験があれば取得することができます。では、養成校に進学する意味はどこにあるのでしょうか。

介護に関する学習をせず、直接介護の現場で働く場合、就職先の施設で行われている業務を覚えながら介護を学ぶことになります。介護を学ぶといっても、基礎的な知識や介護に対する考えが不十分なまま、その施設で行われている食事介助の方法、入浴介助の方法、排泄介助の方法を覚えることになります。養成校では、介護の方法も学びますが、その方法を選択した根拠を明確にするための知識も身につけます。また、人の人生に関わる仕事であることから、尊厳や倫理観といったものについても学習します。

介護は、「人間が日常的に行っている行為ができなくなった人に対し、介護者がその行為を代わりに行うもの」という誤解があるため、「誰でもできる」「資格がなくても大丈夫」と思われてしまいます。また、「思いやりや優しさがあれば大丈夫」と思われることもよくあります。しかし、介護は本来「自立を支援する」ものであり、人の生活のお世話やお手伝いではありません。高齢者や障害者が生きてきた過去の生活から「その人らしさ」を理解し、現在は「その人らしい生活」ができているのか、これから先も「その人らしく生活する」ためにはどのような支援を行ったらいいのか、社会の制度や医学的な知識、介護についての様々な知識に照らし合わせながら判断し、実践できる能力が求められるのです。同時に、その根拠を明確に説明できなければなりません。このような力を身につけるために、養成校の1850時間の学修が必要なのです。

また、養成校の2年間の学修では、課題解決を先生方、友人のアドバイスを得て進めて、ひとつの視点だけでなく多様な視点から実践する力、専門職の技能を広げる方法を学ぶ機会となるのです。


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