第4号【column】「浦短人語」

介護福祉科学科長によるコラムです。

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夏休みに施設で実習した学生達に、秋の授業で体験の振り返りを書いてもらいました。ある学生は、実習の4日目に出会った高齢者との関わりを、次のように書いています。

「F様は車椅子に座っておられ、ただボーっとしていました。その様子が気になり、お話をしてみることにしました。最初はあまり話してくださらず、心を閉ざしている様でした。しかし、F様が好きな歌を歌ったり、親身に話を聞いていると、F様が急に泣き出してしまいました。慌てて「どうされましたか?」と聞くと「たくさん話してくれてありがとう。あなたに出会えて幸せよ」とにっこり笑ってくださったのです。私はその笑顔をみて、『こんなに幸せなことがあるのか』と、とても心が温かくなりました。」

実習では、技術的には未熟でも、高齢者と正面から向き合い、その人の尊厳を大切にすることで、高齢者に温かく迎えられ、人と関わることの「幸せ」を体験することができます。

技術を習得してベテランになり、仕事が忙しくなっても、「生の尊厳」という基本的なことを忘れない専門職に育って、実習で体験した、「幸せ」を忘れないでいて欲しいと願っています。

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