【介護福祉科】介護だけではなく、マネジメント能力の高い人材の育成へ

8月9日に開催したオープンキャンパスでは、トークショーに特別養護老人ホーム「いきいきタウンとだ」で施設長を務められている福本京子さんをゲストとしてお招きしました。

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オープンキャンパス・トークショウ特別養護老人ホーム「いきいきタウンとだ」施設長 福本京子さん

これまでのトークショーは、本学の卒業生をゲストとして招き、介護現場について話をうかがってきましたが、今回は初めて学外の方をお招きし、特別養護老人ホームの施設長という立場から、介護施設に対する思いやこれからの介護現場を担う人材についてうかがいました。

福本さんは現在、福祉施設の施設長を務められていますが、以前は生協の仕事に携わっていたとのことです。その当時から福本さんの心の中には「人のニーズに応えれば、その活動は必ず社会から支持を得られる」というポリシーがあったそうです。すでに始まりつつある少子高齢化社会を考えた時、今後、福祉や介護へのニーズは一層高まり、こうした世の中にあって年をとっても安心して暮らしたいという思いに応えたいという気持ちから福祉という仕事に携わるようになったとのことです。

福本さんの福祉に対する情熱はとても強く、その一例として、「いきいきタウンとだ」の設立に関するエピソードを話してくれました。
老人福祉施設の多くは、地価の安い郊外に建てられますが、現在、福本さんが施設長を務めている「いきいきタウンとだ」は、立地の選定にあたり戸田駅から歩いて数分という街の中心に施設を作ることを推したとのことです。そこには「人々が生活を楽しむ街のなかにあることで、地域の人々とのつながりを大切にしたい」という強い思いがあり、その思いは、施設の近隣にある通学路に花壇が作られた際、花の種を提供するといった活動に現れています。

今回のトークショーは、「今、介護の現場が求める人材とは」がテーマでしたが、福本さんは人材の育成にも、明確なビジョンを持っています。現在「いきいきタウンとだ」では総合職と専門職に分けた職員採用を行っており、大学、短大で福祉を勉強してきた学生は基本的に総合職として採用しているとのことです。こうした採用を行っている背景には、”介護のみを行うためだけに働く”ということではなく、老人福祉施設という”組織の中で働く人々をマネジメントできる人材を育成したい”という狙いがあります。

本学からも今年の4月に2名の卒業生が「いきいきタウン」に就職しました。就職してから半年弱で少しでも早く日々の介護業務に慣れるよう努力している2人ですが、すでに将来は施設をマネジメントする幹部職員になりたいという気持ちが芽生え始めているといいます。そこには福本さんが抱く人材育成のビジョンが顕れているように思えます。

また本学でも介護福祉士を育成していくうえで、介護技術や知識の習得は当然のことながら、さらに今後は組織をマネジメントできる人材を育成できるよう注力していく方針です。2009年度から新たに経営管理論が教育カリキュラムに取り入れる予定となっており、本学の卒業生たちが介護現場のリーダーになるだけでなく、施設をマネジメントできる人材の育成を目指していきます。

介護業界では人材不足のため海外からの福祉従事者を受け入れる動きがあり、日本人の介護従事者との競争を心配する声もあります。それに対して本学介護福祉科では福祉サービスの提供者としての人材育成にとどまらず、施設の根幹を担うリーダーとしても活躍できる人材を育成していきたいと考えています。
今回のトークショーは、介護現場が求めている人材について貴重な意見をうかがえた場となり、こうしたニーズに耳を傾けながら今後も教育の方向を追求していきます。

トークショーの最期に「浦短生の特徴は」とお尋ねしたところ、福本さんは「浦短生は思いやって仕事をすることができるのが特徴ですね。オープンキャンパスを手伝っている学生スタッフさんの様子にもそうした思いやりが現れていました」と答えてくれました。

その目には、これからの介護を担う人材たちへの期待のまなざしがありました。


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