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スポーツインストラクターの資格の種類

スポーツインストラクターの資格の種類

運動指導のエキスパートである「スポーツインストラクター」。高齢化が進む現代において、今後ますます需要が高くなるはずの職業のひとつであり、その道のプロとして仕事をするのなら専門的な資格を取得しておくのがおすすめです。そこで今回は、スポーツインストラクターが取得すべき資格について詳しく解説していきます。

スポーツインストラクターになるために資格は必須?

スポーツインストラクターになるためには、必ずしも資格を取得したり試験を受けたりすることが必要というわけではありません。とはいえ、スポーツインストラクターの仕事は、子どもからお年寄りまで年齢や体力の異なる人を相手に、安全かつ適切な運動指導を行うことなので、しっかりとした専門知識を身につけておくことは不可欠です。

また、実際にスポーツインストラクターとして就職する場合にも、関連する資格を取得しておけば有利になることは確かでしょう。専門学校や体育系の大学などへ進学し、専門知識や指導技術などを学びながら、各種資格を取得する人も多いようです。

スポーツインストラクターが取得しておくとよい資格

では、スポーツインストラクターになるためには、どのような資格を取得しておくとよいのでしょうか? 主な資格をいくつか紹介していきます。

スポーツリーダー(スポーツ指導基礎資格)

「スポーツリーダー」は、公益財団法人日本体育協会とその加盟団体が認定する公認スポーツ指導者資格のひとつで、スポーツ指導の基礎を学んだ人のための資格です。取得後は、主に地域のスポーツグループやスポーツサークルなどで、リーダーとして指導をすることができます。
資格を取得するに当たって試験を受けるのではなく、養成講座を受講するだけでよいため、比較的容易に取得できる資格だと言えるでしょう。

トレーニング指導者

「トレーニング指導者」は、科学的根拠に基づいた運動プログラムの作成や、運動指導をするために必要な知識を習得した人に対して、「特定非営利活動法人 日本トレーニング指導者協会(JATI)」が認定する資格です。

資格を取得するためには、JATIに入会後、養成講習会を受講した後に自己学習課題を提出し、10月に行われる第1回の認定試験か、3月に行われる第2回の認定試験のどちらかに合格する必要があります。2014年度の合格率は第1回が97%、第2回が76%ですので、それほど難易度は高くありません。

パーソナルトレーナー

スポーツ選手、健康維持や体力づくりを目的とした一般の人、リハビリを目的とした人などを相手に、エクササイズの指導を行う専門家が「パーソナルトレーナー」です。資格は特定非営利活動法人NSCAジャパンが認定していて、資格試験に合格することで認定証を受け取ることができます。

試験では、スポーツ障害学やスポーツ生理学など幅広い分野から問題が出題され、2014年度の合格率は約60%だと言われています。トレーナー系の資格では、やや難易度が高い資格のひとつだと言えるでしょう。

健康運動実践指導者

「健康運動実践指導者」は、公益財団法人健康・体力づくり事業財団が、健康の維持や向上を目的とした運動を安全かつ効果的に指導することができると認めた人に与える資格です。
資格試験は「指導実技試験」と「筆記試験」に分かれており、合格率は例年約80%ですので、決して難易度が高い資格ではないと言えます。

スポーツプログラマー

公益財団法人 日本体育協会の認定資格である「スポーツプログラマー」は、地域のスポーツジムやフィットネスクラブなどで、健康や体力づくりのための指導を行う上で活かせる資格のひとつです。
資格を取得するためには、共通科目と専門科目の受講後、試験でそれぞれ満点の60%以上の点数を取る必要があり、やや難易度の高い試験だと言えるでしょう。

スポーツインストラクターになるために、必ず取得しなくてはいけない資格は特にありませんが、専門的な資格取得は就職の際の武器になります。スポーツインストラクターを目指す人は、上記を参考にして資格取得をしてみてはいかがでしょうか。

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