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幼稚園教諭はピアノが弾けないとなれない?

幼稚園教諭はピアノが弾けないとなれない?

ピアノを弾けないからといって、幼稚園教諭の資格を取得できないということはありませんが、幼稚園へ就職する場合は、ピアノの演奏は必須条件となることが多いと言えます。多くの幼稚園で、子どもたちを前に歌の指導をしながらピアノを演奏する技術が求められますので、幼稚園で歌う機会の多い童謡程度であれば、難なく演奏できるレベルにまで到達していると安心です。ここでは、幼稚園教諭とピアノの関係について解説します。

幼稚園教諭になるにはどの程度ピアノが弾ければよい?

幼稚園教諭になりたいのであれば、当然ピアノは上手く弾けるに越したことはありません。ピアノを上手に弾きこなす先生の姿は、子どもたちにとっても憧れの的となるでしょう。子どもたちの前だけではなく、入園式や卒園式などでは保護者の前で演奏する場面もありますので、ぜひとも特技のひとつとして身につけておきたいものです。

幼稚園教諭として、どの程度ピアノが弾ければよいかについては、具体的に規定されていませんが、最低でもバイエル終了レベル(ピアノ歴2~4年程度が目安)と言われることがあります。そのため、上級レベルの曲を弾きこなせる技術にまで達していなくても問題ないと考えられるでしょう。そのほか幼稚園によっては、ギターやハーモニカなどピアノ以外の楽器を演奏できれば、働くことができるケースもあるようです。

ただし、幼稚園の採用試験で、筆記試験や面接のほかに、実技試験としてピアノ演奏を出題する幼稚園もあります。クラシック音楽などの難曲を課されることは少ないようですが、音楽活動に力を入れている幼稚園などでは、比較的高いレベルの演奏技術を求める場合もあるようです。
また、楽譜通り演奏をする技術だけではなく、演奏を「聴かせる」技術も重要です。演奏しながら歌うのはもちろんのこと、子どもたちの動きや表情を見ながら曲に強弱をつけて、子どもたちと一緒に曲を盛り上げる技術も欠かせない要素となります。

ピアノが弾けない場合はどうしたらよい?

幼稚園教諭を目指す人の演奏技術は、皆同じではありません。音楽大学に入学できるレベルの演奏技術を持った人もいれば、趣味レベルでピアノに触れてきた人もいます。もしピアノの演奏に自信がない場合は、独学で練習をして基本的な童謡や子どもたちに親しまれるアニメの曲だけでも、最後まで止まらず演奏できるようにしましょう。

その点、幼稚園教諭養成課程を設置している福祉系の大学なら、基本的にピアノの授業がありますので、基礎からしっかりとピアノの練習を積むことができます。
ただしピアノ演奏に対する苦手意識が強い場合、あるいはピアノ経験がほとんどない場合は、授業の時間以外にも練習が必要です。幼稚園教諭を目指す人向けに作られた楽譜集(教本)を用いて、一から演奏技術を磨いていきましょう。全音楽譜出版社から出版されている全音ピアノピースシリーズなら、入門者向けに適した楽譜が多数販売されています。

幼稚園教諭を目指す人にとって、最初の壁となりやすいピアノ演奏。ピアノが苦手だからといって諦める必要はありませんが、幼稚園教諭として最低限のスキルは身につけておかなければ子どもたちに指導ができません。子どもたちの元気な歌声をイメージしながら、しっかりとピアノの練習をこなしていきましょう。

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