福祉業界お役立ちコラム

保育士の資格を取得するには

保育士の資格を取得するには

保育士の資格を取得するには、厚生労働大臣が指定する保育士の養成施設で決められた科目を履修するか、筆記試験と実技試験で構成される保育士国家試験に合格しなければいけません。ただし、保育士国家試験を受験する場合は、学校教育法に基づいた大学や短期大学などを卒業していること、児童福祉施設などでの勤務経験があることが条件になるため注意が必要です。ここでは、保育士の資格を取得するための条件や国家試験の内容を紹介します。

保育士の国家資格を取得するには

以下のいずれかのルートで保育士の資格を取得したのち、各都道府知事に対して登録申請手続きを行い「保育士証」を受けると、保育士として保育所や児童福祉施設などで勤務することができます。

厚生労働大臣が指定する「指定保育士養成施設」に通う

厚生労働大臣が指定する指定保育士養成施設において、決められた課程を履修すると、保育士国家試験の受験が免除され、卒業と同時に保育士の資格を取得することができます。

指定保育士養成施設には、子どもの保育や福祉、心理、教育などを専門とした大学、短期大学、専門学校があり、中には通信教育課程を設置している学校もあります。指定保育士養成施設では、学内で保育士に必要な知識を学習するほか、保育所や児童福祉施設における現場実習も行われます。

保育士国家試験を受験する

指定保育士養成施設以外の大学や短期大学、専門学校などを卒業または在学、中退している場合でも、修業年数が2年以上であれば保育士国家試験を受験することができます。

また、平成3年3月末以前に高等学校、あるいは平成8年3月末以前に高等学校の保育科を卒業している場合も受験可能です。最終学歴が中学校の場合は、卒業後に児童福祉施設などで5年以上かつ7200時間以上、児童の保護に従事した経験があれば受験できます。

保育士国家試験の出題内容

ここでは、保育士国家試験で出題される内容を見ていきましょう。保育士国家試験には、筆記試験と実技試験があります。
まず筆記試験は、マークシート形式で行われます。乳幼児から児童、青年期にわたる保育に関わる全9科目から出題され、どの科目も合格ラインは6割以上とされています。合格率は、10~20%前後を推移する傾向にあり、一見難易度が高いと思われがちです。

しかし、たとえば同じ国家試験である社会福祉士国家試験では18科目出題されており、それに比べれば科目数が少なく、出題範囲もそれほど広くないため、合格しやすい試験と考えることもできます。また、保育士国家試験では、9科目のうち1科目でも合格すれば、以降合格した年を含めて3年間、合格した科目が受験科目から免除される制度もあります。

そして実技試験は、筆記試験に合格した人のみ受験することができます。「音楽表現に関する技術(課題曲の演奏や歌唱)」、「造形表現に関する技術(絵画での表現)」、「言語表現に関する技術(童話などを話して聴かせる)」のいずれかから、受験者が希望する2分野を選び受験します。詳しい実技試験の内容は、国家試験受験要項に記載されているのでよく確認しましょう。

今回は、保育士の資格を取得する方法について紹介しました。浦和大学では、保育士の国家資格取得はもちろんのこと、幼稚園教諭、母子支援員、児童生活支援員など、子どもの保育や福祉に関する資格取得も同時に目指すことができます。経験豊富で熱意のある講師陣とともに、幅広いニーズに応えられる実践力を磨いていきましょう!

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